新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、穏やかな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年は、長らく続いたコロナ禍での制限された生活に、少しずつ変化が出てきた１年でありました。弊社でも、海外への渡航や海外から訪日される方も増加し、少しずつではありますが流行前に戻りつつあるように感じています。
この感染拡大によって在宅勤務や時差出勤が当たり前になり、オンラインでの会議参加等Web活用が飛躍的に普及しました。このような働き方へのポジティブな変化は、弊社としてはこのまま継続していきたいと思っています。これは今後のダイバーシティへの取り組みとしても、大変価値のあることだと考えています。「女性活躍」に重きを置くことが多かったダイバーシティですが、性別や年齢等の枠にはめず「すべての人」が働きやすい世界になるようにと、政策もシフトしてきています。男性の育休取得推進もその一環であると考えます。弊社ではすでに男性の育休取得率も30％超えており、また時差勤務や時短の事例も多々あります。性別や年齢、国籍、個性関係なく、全員が働きたいと思える会社になれるよう、本年も更に精進していきます。
ロシアウクライナ問題に端を発し、「平和」に関しても深く考えさせられる１年となりました。「平和」の根本に必要な事は、「他を思いやる心」だと私は思います。小さな事かもしれませんが、この気持ちを1人1人が持つことで周りに広がり、世界の平和にもつながる事だと考えます。私自身もこの「他を思いやる心」を今一度しっかりと意識していきたいと感じています。
この侵攻、そして韓国の梨泰院での悲しい事故など、世界中で多くの未来ある若者が犠牲になりました。また長く世界中に親しまれたエリザベス女王のご逝去もありました。国内では最長政権を誇った安倍晋三元首相の銃撃事件もありました。長年世界中に元気を与え続けたアントニオ猪木さん、経営者として人生の先輩としてたくさんの事を後世に伝えてくださった稲盛和夫さん、日本人デザイナーの海外進出の先駆けとなった森英恵さん等、日本でも海外でも多くの功績を残した方々がこの世を去りました。「生きる」ということ、そして「どう生きるか」ということ、今一度考えていきたいと思う１年でもありました。
また記憶に新しいのがカタールW杯です。ベスト8にはわずかに及びませんでしたが、ドイツとスペインを破り「死の組」と言われたグループを1位通過するという素晴らしい快挙に、感動の連続でした。今回の日本代表は海外のトップチームでプレーをしている選手も多く、もちろん個々の技術も素晴らしいと思います。しかしその個人個人をしっかりと「チーム」にし、選手に寄り添い、全員のモチベーションを維持し、素晴らしい戦略で勝利を掴んだ森保監督はまさに現代の理想的なリーダー像と言えるのではないでしょうか。
弊社にとって本年は、新しい中期経営計画のスタートの年となり、更なる成長を目指して大きな変化を生む１年になるのではないかと期待しています。また様々なプロジェクトを極力若手に託すことにより、会社全体の成長につなげていきたいと考えています。昨年は、海外拠点の組織再編や株式の取得を経て、結果的に海外子会社の若返りに繋がりました。また社内公募のジョブポスティング制度を初めて実施し、海外子会社への応募により駐在も決定するなど、Team OMORIもより強固なものになってきていると確信しています。
時代の流れがどんどんと加速していく昨今ではありますが、弊社としては「変わらないOMORI Spirits(創業者魂)」を基盤に、変化を恐れず、柔軟な思考を持ち、常に皆様の発展に貢献できる会社であり続けたいと思っております。本年も、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
末筆となりますが、皆様のご多幸とご発展をお祈りし、ご挨拶と代えさせていただきます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長 兼 CEO
大森利夫
