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2019年 年頭所感

2019年01月01日

新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、穏やかな新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。

弊社にとって昨年は、創業70周年の節目の年となりました。
創業者大森昌三が2017年5月に逝去し、OMORIとして新しい時代を創造するべく、大きな転換期へと突入していると感じています。しっかりと全員で前を向き、大きく進化していきたいと思います。

昨年は、働き方変革の取組による残業規制が更に厳しくなり、お客様においても、当社にとっても、業務の効率化が急務となりました。お客様へ業務効率化のご提案を行っていく一方、お客様の製品や工場に合わせたオーダーメイドの機械を作っていく当社内の業務効率化が難しいというジレンマにも考えさせられました。

世界を見ると、環境配慮製品や脱プラスチックの流れをより一層強く感じました。
スターバックスやマクドナルド等が相次いでプラスチック製ストローの使用を廃止するという発表がありました。また国としても、レジ袋の有料化義務化等を盛り込んだプラスチック資源循環戦略を承認するなど、対策を進めています。環境に配慮した製品発表も年々多くなっていると感じます。再生材や再生資源(紙、バイオマスプラスチック等)への切り替えも大きなテーマとなっています。≪包装≫という産業に関わっていく以上、これは我々だけではなく、業界全体として考えなくてはならない大きな課題です。

インダストリー4.0も近年の大きなトピックスの１つだと考えます。IoTやAIが１年で更に発達し、日常にも溢れ、身近になってきています。布質や汚れの量などの情報収集し、洗い方を自ら判断する洗濯機も出てきました。現在ある仕事の49％がAIに置き換わるとの予測もあります。当社としても、この流れにしっかりとついて行かなくてはならないと思います。

VUCA(Volatility/変動性、Uncertainty/不確実性、Complexity/複雑性、Ambiguity/曖昧性)の時代と言われている現在、昔では考えられなかった程のスピードで、世の中が動いている事を強く感じています。時代の変化と共に、多様な視点を受け入れていくことがこれからの企業としては不可欠な事だと考えます。当社としても、2012年より女性活躍支援の一環として行ってまいりました全女性社員が参加しているJKI(女子力向上委員会)をきっかけとし、今までも様々な取り組みを行ってまいりました。これからは女性だけではなく、様々な個性を受け入れていけるように、更なるダイバーシティーを行っていきます。

OMORIは、今年で創業71年目へと突入します。また平成も最後となりました。今までの長い歴史を胸に刻み、新しい時代の風をしっかりと帆で受け、全員一丸となって新しい時代に漕ぎ出していけるよう、ますます精進してまいります。本年も、さらなるご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

末筆となりますが、本年が皆様にとりまして素晴らしい１年となりますように、ご祈念申し上げます。

大森機械工業株式会社
代表取締役社長 兼 CEO　大森利夫